中国輸入のリサーチは、「日本で売れている商品を見つけ、中国で同じ物を探し、利益と規制を確かめてから仕入れる」流れです。SNSでよく紹介される手順は、候補の見つけ方としてはよくできています。ただ、義烏の倉庫で毎日荷物を開けていると、「届いてから困ること」が手順から抜けやすいのが分かります。この記事では、よく見る8つの手順に、現場から見える落とし穴を足してまとめます。
SNSでよく見るリサーチの8つの手順
| 手順 | やること | 現場から見える落とし穴 |
|---|---|---|
| 1. 販売先と売り方を決める | Amazon・楽天・メルカリなど。既存の商品に出品するか、自社の商品ページを作るか | 同じ商品でない物を、既存の商品ページに出品することは、Amazonの規約で認められていません |
| 2. 候補を拾う | ランキング・SNS・展示会などから | 同じ情報を見ている人が多い候補ほど、同じ1688の商品に人が集まります |
| 3. 月販で絞る | 売れている数の目安で候補を絞る | 過去の月販は、これから自分が取れる売上ではありません |
| 4. 競合を見る | 1ページ目の価格・レビュー・出品者の数 | 低い評価のレビューに、仕入れで直せる不満が書いてあることがあります |
| 5. 1688で画像検索 | 商品の画像から、中国の同じ物を探す | 見た目が同じでも、素材・部品・電池が違う物が混ざります |
| 6. 利益を計算する | 仕入れ値と売価から利益を出す | 国際送料・関税・消費税・不良・返品を入れないと、利益は高く出ます |
| 7. 規制で落とす | PSE・ブランドなどを確かめる | PSE以外にも、技適・食品衛生法・輸入禁止の物があります |
| 8. サンプルを取る | 実物を取り寄せて確かめる | サンプルと量産で中身が変わることがあります |
落とし穴1:画像が一致しても、中身が同じとは限らない
1688の画像検索で見つかるのは「見た目が同じ物」です。同じ写真を使っていても、店によって素材の厚み、金具の材質、入っている電池が違うことがあります。日本の商品ページに書いてある仕様が、中国の商品にそもそも無いこともあります。
候補が見つかったら、写真ではなく仕様で突き合わせます。工場や店には、次のように聞くと話が早く進みます。中国語のまま送れます。
「请发一下实物的细节照片和尺寸。」(実物の細部の写真と寸法を送ってください)
材質・寸法・重さ・付属品・電池の有無。この5つが日本で売っている物と合うかを、仕入れの前に確かめます。
落とし穴2:利益は「届いた後」の数字で計算する
利益計算で抜けやすいのは、国際送料と、不良になる分です。国際送料は1個あたりで見ると、箱にいくつ入るかで大きく変わります。同じ重さでも、かさばる物は送料が高くなります。工場には、1箱の入り数と箱の寸法・重さを聞いておきます。
不良になる分は、実効原価=仕入原価÷(1−不良率)+検品費、で原価に入れます。関税・消費税、返品、広告の費用も足したうえで、それでも利益が残るかを見ます。
落とし穴3:仕入れの前に「落とす物」を決めておく
規制の確認は、PSEだけではありません。仕入れの前に、次のような物を候補から落とすか、確認の手順に回すかを決めておきます。
輸入できない物:水銀を使った体温計と血圧計は、2021年から製造・輸出入が禁止されています。1688では今も普通に売られているので、商品名に「水银」「汞」があれば候補から外します。
電気用品:コンセントにつなぐ物などは、電気用品安全法(PSE)の対象になることがあります。届出などの義務は、輸入して売る事業者にあります。
無線の機器:Bluetoothなどの電波を出す物は、技適の確認が要ります。「技適あります」と言われたら番号をもらい、総務省の検索で、名義と型番が合うかを確かめます。
電池の入った物:リチウム電池の入った物は、認証の前に、輸送の試験の報告書(UN38.3)と安全データシート(MSDS)がそろわないと、船にも飛行機にも載らないことがあります。
食品に触れる物:食器・容器・食品を包む物は、食品衛生法の届出の対象になります。
対象になるかどうかの最終的な判断は、経済産業省・総務省・厚生労働省などの公開の情報や、専門家への確認で行います。
SNSの手順に1行足すなら
「この商品で、自分が勝てる理由を1文で書けるか」。安く仕入れられる、だけでは、同じ商品を見つけた人と値下げの競争になります。低い評価のレビューにある不満を仕入れの段階で直せる、箱や付属品を変えられる、検品で不良を止められる。こうした理由を1文で書ける候補が、仕入れに進む価値のある候補です。
タオタロウのリサーチの手伝い
タオタロウは、義烏の自社倉庫に検品チームを置く中国輸入代行です。画像検索で見つけた候補の仕様の確認、工場への問い合わせ、サンプルの取り寄せ、量産品の検品まで、中国のスタッフが進めます。仕入れの前に確かめておきたいことのご相談もお受けしています。
ご相談はこちら
リサーチで見つけた候補の仕様の確認や、仕入れの前の規制の確認、サンプルの取り寄せをご相談いただけます。当社は義烏に自社の倉庫と検品チームを置き、料金は項目ごとに公開しています。
LINEで無料相談(@taotaro)※本記事は2026年10月7日時点の一般的な情報です。規制の対象かどうかは商品ごとに異なります。最新の情報は各省庁の公開資料でご確認ください。
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