「不良率3%」という数字は、どこで数えたかによって中身がまったく違います。工場が出荷の前に数えた3%と、検品で見つかった3%と、お客様の手元で出た3%は、同じ3%でも別の数字です。この記事では、義烏で検品をしている立場から、不良率の数字の読み方と、原価への入れ方をまとめます。
同じ「3%」でも、数えた場所で3つある
| 数えた場所 | 誰が数えるか | この数字に入らないもの |
|---|---|---|
| 工場の出荷前 | 工場 | 工場の基準で「良品」とした物。基準がゆるいと低く出ます |
| 検品(倉庫に届いた後) | 検品する側 | 抜き取りなら、見ていない分。しばらく使って壊れる不具合 |
| お客様の手元 | 買った人 | 黙って捨てられた物・返品されなかった物 |
工場から「不良率は3%以内です」と言われたら、それは工場が自分の基準で見た数字です。傷や汚れを不良に入れるか、動かない物だけを不良とするかで、同じ商品でも数字は大きく変わります。輸送中の破損は、工場の数字には入りません。
先に「何を不良とするか」をそろえる
不良の数字を比べる前に、何を不良とするかをそろえます。よく分かれるのは次の4つです。
外観(傷・汚れ・色むら)、機能(動かない・すぐ壊れる)、仕様の違い(色・サイズ・容量が注文と違う)、付属品の欠け(説明書・ケーブル・部品が足りない)。
工場には、次のように聞いておくと話がずれません。中国語のまま送れます。
「次品率是怎么算的?按什么标准算?」(不良率はどう数えていますか。どの基準で数えていますか)
どこまでを不良とするかを決めたら、注文書や検品の基準にも同じ言葉で書いておきます。後から「それは不良ではない」と言われるのを防げます。
原価には「不良率」を入れて計算する
仕入れの原価は、不良になる分も含めて計算します。式はこうです。
実効原価=仕入原価÷(1−不良率)+検品費
たとえば仕入原価が1,000円で不良率が5%なら、1,000÷0.95で、1個あたり約1,053円です。売れる良品1個のために、不良になる分まで買っている計算になります。ここに検品の費用を足したものが、本当の1個あたりの原価です。
このとき使う不良率は、工場の申告の数字より、自分の商品で数えた数字のほうが確かです。初回は工場の数字で仮に置き、届いたら数え直します。
Amazonで効くのは「すり抜けた不良」
検品で見つけた不良は、原価の話で済みます。交換や返金のやり取りをすれば、損は仕入れの分だけです。
困るのは、お客様に届いてしまった不良です。返品や低い評価につながり、売上も手数料も戻りません。Amazonでは、低い評価やAからz保証の申請などをまとめた「注文不良率」が、1%未満であることが目安とされています。不良がお客様に届き続けると、出品が続けられなくなることもあります。
つまり、見るべきなのは「工場の不良率が何%か」より、「そのうち何割を出荷の前に止められるか」です。工場の不良率が同じでも、検品で止められれば、お客様には届きません。
検品で見つけにくい不良もある
検品で見つけられるのは、見て・動かして分かる不具合までです。しばらく使ってから壊れる、使い続けると緩む、といった耐久の不具合は、出荷前の検品では見つけにくくなります。
耐久が気になる商品は、本発注の前にサンプルを自分で使ってみる、レビューで多い不満を工場に伝えて対策を聞く、といった手を先に打っておきます。
自分の商品の不良率を記録する
入荷のたびに、数量・不良の数・不良の種類・工場・ロットを記録しておくと、2回目からは自分の数字で原価が計算できます。同じ工場でもロットによって不良の出方が変わることがあるので、工場ごと・ロットごとに残しておくと、乗り換えや追加の検品の判断にも使えます。
タオタロウの検品
タオタロウは、義烏の自社倉庫に検品チームを置く中国輸入代行です。届いた商品を検品し、見つかった不良は写真でお知らせして、売り手との交換・返金のやり取りを当社が行います(代理購入の場合)。全量の検品や、商品に合わせた詳しい検品もご相談いただけます。
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不良率の数え方や検品の基準の決め方、原価の計算のしかたをご相談いただけます。当社は義烏に自社の倉庫と検品チームを置き、料金は項目ごとに公開しています。
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